麻績の里 座光寺の花 桜マップ

麻績の里 座光寺は段丘地形。下段から上段へ特色ある花木が自生し、多様な生きものが棲み、豊かな自然を形成している。
桜は座光寺に暮らす私たちにとても身近な花。地域の桜を広く知り、見守り育てていってほしい─。
そんな願いから、ぜひ見て、知っていただきたい桜をここにまとめました。
※桜名をクリックすると詳細説明に移動します。(イラスト内 赤文字)

桜マップ
①山の神の桜 ②原大門・馬捨原の桜 ③中央道座光寺パーキング付近の桜 ④原宮崎会所の桜 ⑤竹内家の桜 ⑥大堤の桜 ⑦大堤児童公園の桜 ⑧直売所・麻績の里のしだれ桜 ⑨観音井堤の桜 ⑩北本城土塁桜 ⑪座光寺小学校のしだれ桜 ⑫馬鳴菩薩(めみょうぼさつ)横の桜 ⑬上野のしだれ桜 ⑭上野湯沢家 氏神様の桜 ⑮麻績の里  石塚桜 ⑯麻績の里 舞台桜【飯田市天然記念物】 ⑰社宮司近くの桜 ⑱元善光寺の桜 ⑲北市場のいいちこ桜 ⑳高岡神社の桜 ㉑元善光寺駅裏の桜 ㉒松乃本店 しだれ桜・四季桜 ㉓ZAPP21付近の桜 ㉔最見塚の桜 ㉕山王権現社の桜 ㉖玄蕃稲荷様の桜 ㉗石川除(いしかわよけ)の桜 ㉘水見台の桜 ㉙水神様の桜

①山の神の桜
【推定樹齢:不明 所在地:原】

地元の猟友会の皆さんが鉄砲で撃たれて死んだ獣たちを鎮魂するため、山の神に桜の木を植えたと言い伝えられています。

①山の神の桜

②原大門・馬捨原の桜
【推定樹齢:不明 所在地:原】

昔は農耕用の牛や馬を飼っていましたが、死んだ時には飯田市の管理していたという専用の土葬地に埋葬し、この場所が「馬捨原」と呼ばれていました。ここにある桜は、山に近いため自然に生えたと思われますが、この桜の下に供養のためと思われる石仏が建てられています。

②原大門・馬捨原の桜

③中央道座光寺パーキング付近の桜
【推定樹齢:50年 所在地:宮崎】

昭和50年の中央道建設前後に植栽されたものと思われます。エドヒガン、ヤマザクラ、オオシマザクラ、ウワミズザクラ等、多くの種類の桜を一カ所で観賞することができます。

③中央道座光寺パーキング付近の桜

④原宮崎会所の桜
【推定樹齢:40年 所在地:原・宮崎】

現在の会所が建てられている場所に古屋を運んできて建てられた旧会所があったことから、当時の地区役員の皆さんが土手に植えたといわれています。

④原宮崎会所の桜

⑤竹内家の桜
【推定樹齢:60年、幹周:約2.6m 所在地:原】

今から60年ほど前、上段地域の果樹園の共同防除用のスピードスプレアー購が入され、その保管倉庫を建てた折、記念として桜の苗を植えたものです。この桜は、座光寺小学校にあった「麻績の里舞台桜」の子供の芽をさし木で分身した苗を植栽したもので、舞台桜と同様の特徴あるきれいな花をつけます。

⑤竹内家の桜

⑥大堤の桜
【推定樹齢:不明 所在地:大堤】

⑥大堤の桜

⑦大堤児童公園の桜
【推定樹齢:不明 所在地:大堤】

昭和36年の大水害の後、天竜川の氾濫による下段地区の流失農地の復旧のため大堤地区の赤土を運び、その場所に大堤住宅団地が建設されました。この桜は当時から自生しており、桜を残してその周りに公園を造り、大切に育ててきたものです。

⑦大堤児童公園の桜

⑧直売所・麻績の里のしだれ桜
【推定樹齢:20年 所在地:宮崎】

直売所がオープンした時に横前造園さんにより植栽された桜で、少し紅みのあるしだれ桜です。

⑧直売所・麻績の里のしだれ桜

⑨観音井堤の桜 
【推定樹齢:不明 所在地:万才】

少し遅くに咲く山桜。堤のわきに自生したと思われます。

⑨観音井堤の桜

⑩北本城土塁桜
【推定樹齢:不明 所在地:万才】

しだれ桜のこぼれ種から自生したと思われます。

⑩北本城土塁桜

⑪座光寺小学校のしだれ桜
【推定樹齢:30年、幹周:約2.1m 所在地:万才】

体育館脇に、「麻績の里舞台桜」をさし木で分身した桜が、大きく生長し見事な花を咲かせます。昭和59年(1984年)の座光寺小学校移転時に植栽されたものです。平成24年(2012年)にも麻績の里舞台桜の分身苗2本が植栽されました。ソメイヨシノ、オオヤマサクラ、オオシマサクラなど57本の桜があります。

⑪座光寺小学校のしだれ桜

⑫馬鳴菩薩(めみょうぼさつ)横の桜
【推定樹齢:40年、幹周:約2.1m 所在地:万才】

馬鳴菩薩様の近くの林にあり、菩薩様を護るかのように咲く、自生したとみられるエドヒガンです。
フルーツライン南大島川大橋(高森側)から眺めると一層大きく見えます。

⑬上野のしだれ桜
【推定樹齢:不明、幹周:約3.8m 所在地:万才】

湯沢家の墓地にあり、太い幹の周りを椿が囲いともに咲く珍しい姿を見せてくれます。写真愛好家に人気のスポットで、桜の近くには百日紅(サルスベリ)の大木があります。

⑬上野のしだれ桜

⑭上野湯沢家 氏神様の桜 
【推定樹齢:不明、幹周:約3.8m 所在地:万才】

氏神様と共に古くから守られてきた桜で、 老木ですが、がんばって毎年きれいな桜を咲かせてくれます。

⑮麻績の里  石塚桜
【推定樹齢:250年、幹周:約3m、樹高約:15m 所在地:宮の前】

石塚1号古墳の頂に咲くシダレザクラです。下から見上げると空を背景に天に向かってそびえ、また、枝垂れた枝が古墳を守るように包み込み咲き誇る姿は見応えがあります。
石塚1号古墳は、横穴式石室をもつ円墳で、6世紀後半に造られた。直径21.8m、高さ1.8~3.3mの円墳で、奥行8.5mの横穴式石室の大きさは数ある座光寺の古墳の中でも最大のもので、円形埴輪、須恵器などが出土しています。

⑮麻績の里  石塚桜

⑯麻績の里 舞台桜【飯田市天然記念物】
【推定樹齢:350年、幹周:約4m、樹高:約12m 所在地:宮の前】

エドヒガンの突然変異種「半八(はんやえ)紅彼岸(べにひがん)枝垂れ」で、花弁数が5~10枚の花がランダムに咲く全国でもここでしか見ることができない珍しい桜です。八重の枝垂れ桜は各地にありますが、舞台桜は八重の成り方が不完全で不安定で、完全な八重は雄しべが全部花弁になるものですが、舞台桜は花によって正常な5枚のもの、花弁が増えて10枚のものなど色々あります。平成17年(2005年)に公募により「麻績の里 舞台桜」と命名され、同18年(2006年)に「オミノサト ブタイザクラ」として品種登録されました。

⑯麻績の里 舞台桜【飯田市天然記念物】

⑰社宮司近くの桜
【推定樹齢:不明、幹周:約2.3m 所在地:上野】

段丘斜面の山中に自生している2本の大きな桜です。近所の方は遠方からの目印にしていたといいます。

⑱元善光寺の桜
【所在地:市場通り】

芭蕉塚の桜は飯田藩主 脇坂安政(わきさかやすまさ)公が亡き兄の菩提を弔い、城下48の寺に植えた「弥陀の四十八願(みだのしじゅうはちがん) 」と称される桜の一つとされています。幹に空洞ができた老木ですが、毎年品格のある薄紅色の花を見せてくれます。「淡墨桜」は岐阜県本巣市の淡墨公園にある樹齢1500年余のエドヒガン桜の古木。日本三大桜と称され、元善光寺の桜はこの淡墨桜の子どもです。このほか元善光寺には、平和殿のしだれ桜、玉喜のしだれ桜をはじめ、多種多様な桜や花木が境内を彩っています。

⑱元善光寺の桜01
芭蕉塚の桜

⑲北市場のいいちこ桜
【推定樹齢:50年、幹周:約2.4m  所在地:北市場】

畦地古墳近くの斜面に自生したエドヒガンで、北市場地区の「いいちこの会」のメンバーが手入れを行い守っています。花期にはライトアップもされます。付近にはフクジュソウも植えられています。

⑲北市場のいいちこ桜

⑳高岡神社の桜
【推定樹齢:不明 所在地:高岡】

⑳高岡神社の桜

㉑元善光寺駅裏の桜
【推定樹齢:不明 所在地:恒川】

恒川地区・今村章さん宅の庭に自生する桜で、元善光寺駅のホーム側から見ると駅構内の桜のような印象を受けます。

㉑元善光寺駅裏の桜

㉒松乃本店 しだれ桜・四季桜
【推定樹齢:不明 所在地:唐沢】

四季桜は、4月と12月 に年2回花を咲かせています。

㉒松乃本店 しだれ桜・四季桜

㉓ZAPP21付近の桜
【推定樹齢:不明 所在地:恒川】

恒川地区・ZAPP21の駐車場の周りに植えられている桜は、片桐直夫さん所有のもので、全部で4本ありましたが親戚の故・片桐順平さんが接ぎ木したものを4本植えたものです。個別に名称はないため「ZAPP 21付近の桜」と仮称します。

㉓ZAPP21付近の桜

㉔最見塚の桜
【推定樹齢:300年、幹周:約3.9m 所在地:欠野】 

最見塚(最後塚)の頂に植栽されたエドヒガンの古木です。座光寺では比較的早く咲く桜です。

㉔最見塚の桜

㉕山王権現社の桜
【推定樹齢:120年 所在地:欠野】 

北原家の氏神様や蚕玉様も祀られています。竹やぶに自生したと思われるエドヒガンの大木で、竹や木々の芽吹きと花びらのピンクのコントラストが美しい桜です。

㉕山王権現社の桜

㉖玄蕃稲荷様の桜
【推定樹齢:50年 所在地:下羽場】

棚田家・松澤家2軒の氏神様と玄蕃稲荷が祭られています。玄蕃稲荷は塩尻桔梗が原にある玄蕃稲荷神社のことで、どういう経緯で座光寺に来たかは不明ですが、信濃の昔話によると「玄蕃稲荷神社は鉄道が通った時に電車に轢かれてしまったイタズラ狐の親分・玄蕃を祭った神社」です。桜の木の隣の杉の木は過去数回、落雷がありましたが、「座光寺では一番大きな杉の木ではないか」と言われています。

㉖玄蕃稲荷様の桜

㉗石川除(いしかわよけ)の桜
【推定樹齢:200年 所在地:河原】

県史跡 ・石川除けの上に植えられたエドヒガンのしだれ桜。石川除が造らた江戸時代末期の天保2年(1831年)に「欠野の北原民右衛門(稲男の父)により竣工記念に植えられたものではないか」(北原敬吾さん)と言われています。

㉗石川除(いしかわよけ)の桜

㉘水見台の桜
【推定樹齢:不明 所在地:河原】

石川除けの手前、道路を挟んだ反対側に「水見台」があり、「明治時代に河原地区の方がソメイヨシノを植えたもの」(北原敬吾さん)と言われています。

㉘水見台の桜

㉙水神様の桜
【推定樹齢:不明 所在地:河原】

水見台の天竜川よりに「水神様」が祭られており、その上に河原地区の方が植えられたものと言われています。他に「治水之碑」と「長野県史跡座光寺の石川除」の案内看板があります。

㉙水神様の桜

〈撮影協力:フォト麻績〉

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