歴史を紡ぐ
旧座光寺麻績校舎横の転落防止柵の工事事業が進んでいます。
この事業を行うにあたり、主管である飯田市教育委員会では麻績の里を始め、歴史的文化財等の景観を損なう事のないよう以下のような提案を行いました。
○旧座光寺麻績校舎段から天竜川側を見下ろした時に視界を遮らず眺望を楽しめる事
○麻績の里の景観に違和感を与えない
○石垣に安定感と趣を感じられること
今回この提案を受け、転落防止柵の土台部分に参道石段の改修工事で発生しました古い石畳みを元善光寺のご厚意によりご提供頂き、活用させて頂きました。
本多秀道副住職のお話しでは、提供いただいた石は、天保14年に林村(喬木村)の大原伴右衛門寄進により山門までの石段〈五十六段〉が完成し、その後、明治22年に山門上の石段(二十段)が完成され、平成26年の秋頃まで、約200年もの間 使用されたものであるそうです。
副住職は『今回、この様な形で石段を地域の中で活かすことができたことは大変に喜ばしいこと』とお話しされていました。
元善光寺で紡がれた約200年の歴史が新たな場所で息を吹き込まれ活用されています。
皆さん是非その目で確かめてください。
以上、座光寺自治振興センターからの情報でした。