秋季学習会を行いました。(歴史に学び)
2015年10月26日|新着情報
「歴史を学び地域を訪ねる会」は、秋季の学習会を10月22日(木)に開催しました。
国指定垣川官衙遺跡の保存計画は、現在進行中ですが、当会では理解を深めるため史蹟と深くかかわる東山道とその要所であった岐阜県と長野県の境界に位置する神坂峠(標高1576m)を訪ねる研修旅行を行いました。
紅葉の進んだ峠から信州を視る風景と峠から木曽谷を眺める風景とを重ね合わせ、遠く明日香の地を離れ、更に遠方の東国に向かう人々の思いや、遥か東国から九州の防備に向かう防人の人々達の思いに馳せながら峠にたちました。
岐阜県側から、眼前に控える恵那山と連峯の連なりを見て、この馬篭あたりから次の宿まで30㎞余りもあるのに、徒歩であの峠の山道を越えていくのかと足のすくむような思いがします。
車道を直角に横切り山に向かう一直線の道は、狭く急峻です。冬季は当然通行途絶でしょうがどうしたでしょうか?
我々は車で失敬して、神坂峠の頂部に立ちました。
峠頂部一体には、当時もクマザサの大平原が広がっていたでしょうか。
当時の幅員1m位の狭い峠路に立ち、馬と人々の往来の困難性を体感しました。
神坂峠から下れば6㎞の距離を車で失敬し、ぐるっと迂回し、信州側から神坂峠に向かい、旅の無事を祈念し、神坂神社を拝謁しました。『ちはやぶるかみのみさかにぬさまつり、いはういのちはおもちちがため』信濃国埴科郡 神人部子忍男 防人の歌 東山道は左の道を峠に一直線に向かいます。
展望台から、神坂峠に連続した網掛け峠と網掛け山を遠望しながら、園原の郷に別れを告げました。
以上、歴史に学び地域を訪ねる会 浜島からの報告でした。