しだみ古墳群ミュージアム・弥勒寺官衙遺跡を視察しました
私たち2000年浪漫の郷委員会(牧野光彰委員長)では恒川史跡公園整備の推進等に取り組んでいますが、このほど令和9年春のオープンに向けて準備が進む「ごんが歴史交流館」の運営や活用について学ぶ機会として、飯田市教育委員会の協力のもと名古屋市の「しだみ古墳群ミュージアム」と岐阜県関市の「弥勒寺官衙遺跡」の視察を行いました。
12月14日(日)、施設管理人及び地域ガイドの応募者と浪漫の郷委員会メンバーなど参加者12名はあいにくの雨の中、午前7時過ぎに自治振興センター駐車時用をマイクロバスで出発。
午前9時過ぎに名古屋市守山区にある「体感! しだみ古墳群ミュージアム」に到着。運営スタッフとボランティアガイドの方の出迎えを受けました。同施設は、名古屋市内で確認された200基以上の古墳の約3分の1に当たる66基の古墳が点在する古墳群(国指定史跡)を見て触れることができる施設です。
まずは、古墳時代を体感できる展示室ではガイダンスムービーを視聴後、貴重な出土品などをガイドの方の案内で見学。その後、屋外に出で広々とした開放的な空間に立地された帆立貝式古墳などを散策しながら、ガイドの方の説明に質問したりメモを取ったりしていました。
ただ、原型が保存されている古墳はなく人工的に復元された古墳もありましたが、座光寺のように「原形のまま残っている古墳は貴重なのだ」と改めて、郷土の先人のご苦労に思いを馳せました。
その後、歴史館に戻り学習室で日替わりで開催している8種類の体験プログラムの開催方法などの説明を受けました。ボランティアガイドが65名在籍、オープンから5年間の入場者数5万人を超えたとのこと。規模の違いはありますが体験プログラムは、「ごんが歴史交流館」にも取り入れたいものでした。
昼食をはさんで午後からは、恒川官衙遺跡では未発見の政庁のほか正倉院などが史跡公園に整備されている岐阜県関市の「弥勒寺官衙遺跡」を見学。関市教育委員会の方と関市文化財サポーター(ボランティアガイド)の方の出迎えを受けました。
あいさつの後、史跡見学グループと体験グルーブに分かれてツアーガイドの方の案内で史跡内を見学しました。史跡公園内は、各場所に簡潔で分かり易い案内板(頑丈なコンクリート造り)が設置され、ガイドの方はこの説明文をベースに手持ちの資料などでガイドしてくれました。
また、古代衣装の体験では実際に衣装を着て写真撮影をしていただき盛り上がりました。なお、ガイドの方もこの衣装を着ているので、体験者は抵抗なく着ることができるとのことでした。さらに、版築(はんちく)製作の体験(三重の塔などの基礎に使われる方法)では、実際に土を固めてみて当時の建築の苦労を体験しました。
今後も教育委員会を通じて両施設と情報交換しながら、当地の「ごんが歴史交流館」の運営やガイドの育成などに活かしていきたいと思います。当委員会では、広く座光寺地域の皆さんに恒川史跡公園とガイダンス施設に関心を持っていただくための勉強会などを開催予定ですので、一緒に「自然と歴史・文化を活かし育むまつづくり」に取り組んで行きましょう。以上、2000年浪漫の郷委員会情報隊からの報告でした。
















