南本城植物見学会を開催しました
麻績の里振興委員会では毎年、この季節に県史跡・南本城に自生するササユリをはじめとする里山の植物を観察する会を開催しています。
今年は、昨夜来の雨も上がった6月15日(日)午前7時から、7名が麻績の館前に集合し、同委員会2班の浅野班長のあいさつの後、講師をお願いしている小林正明先生から「1年に一度、皆さんと一緒に南本城に自生する植物を観察しながら初夏の里山を楽しんで巡りたい」とのお話がありました。
その後、新緑の南本城に足を踏み入れ、神社の神事に使われるサカキ、冬に赤い実をつけるアオキ、梅雨の花と言われる野アザミなど南本城に自生する個性豊かな植物たちを観察しながら、小林先生の説明に足を止めつつ散策を楽しみました。
そして、私たちが保護・育成に取り組んでいる「ササユリ」は開花の時期が少し早かったので開花が見られたのは三輪だけでしたが、南本城の斜面にひっそりと咲く可憐な薄紅色の花に参加者一同、癒されました。
ただ、私たち2班のメンバーが案内看板を設置するなど整備して見守っている長野県の絶滅危惧種のこの花は自生地内では昨年と同じ3輪しか開花せず、若芽の確認も少なかったことから今後の保護育成に一層頑張っていきたいと決意を新たにしました。
なお、今年は植物見学会終了後、(例年一緒に作業する財産区の皆さんは前日の14日土曜日に作業を行ったので)当日は、麻績振他班のメンバーにも声をかけて総勢11名で、急斜面の遊歩道をビーバーを担いで上がり、遊歩道や各曲輪周辺の草刈り等に汗を流しました。
また、夜は整備活動の慰労会を兼ねて班会を開催して、美味しい料理とビールに疲れも吹っ飛びました!
私たち麻績の里振興委員会では引き続き、南本城に生育する希少植物などの保護活動を続けていきますので、一緒に貴重な植物を大切に見守っていきましょう。
以上、麻績の里振興委員会情報隊からの報告でした。