舞台校舎(旧座光寺麻績学校校舎 長野県宝)

2014年08月18日|

・麻績神社前の大石垣の上には「麻績学校校舎」と呼ばれる大きな木造の建物があります。建物の前の舞台桜が見ごろの時期には、人形芝居の舞台として使われています。

・校舎は、1875年(明治6年)の建築で、幅約18m(10間)、奥行き約13m(7間)、高さ12mの木造2階建て。現在残っている校舎としては長野県で一番古いもので、長野県宝に指定されています。

・江戸時代の終わりころから飯田下伊那の各村々では人形芝居や歌舞伎の舞台を造ることが流行しました。テレビや映画のない時代の娯楽であったため、60以上の農村舞台がありました。一方、明治になると学校建設が求められました。学校も舞台も大きな建物が必要ですが、当時の座光寺では2つとも造ることはできませんでした。そこで、2つの機能を合わせて、普段は校舎として使い、必要な時に歌舞伎舞台として使える、とても珍しい複合建物が完成しました。

・学校として使うためには、窓や壁で仕切られたいくつかの教室が必要です。逆に舞台として使うには、仕切りのない広いステージと大きな開口部が必要です。この相反する条件を満たすために、正面の大きな梁を支える7本の柱や窓を舞台として使うときにはステージを見ることができるよう取り外せるようにしました。また役者が降りたり背景を引き上げたりするため、二階の床板と床を支える根太という材料も取り外せるようになっています。現在は、人形芝居などの舞台として使えるように正面の柱は取り外され、二階の床板も一部取り外されています。今の姿からは、校舎だったことは想像つかないかもしれません。

・1984年(昭和59年)小学校が移転するまで麻績校舎は100年以上も使用されてきました。増改築が繰り返され正面には玄関が付いていましたが、1997年(平成9年)建築当時の舞台校舎の姿に復元修理されました。

・開館時間:午前9時~午後5時、休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日(日曜日の場合は開館)、年末年始(12月29日~1月3日)

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